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【帳票】付与調書(e-Tax対応)の作成方法と、e-Taxソフトでの提出方法

付与調書(e-Tax対応)の作成方法と、e-Taxソフトでの提出における注意事項についてご説明いたします。

近藤純一 avatar
対応者:近藤純一
今週アップデートされました

下記は、Nstock上でe-Taxに対応した付与調書の作成をするための方法と、e-Taxで申請をされる場合の注意事項についてのご説明です。

⚠️ 注意事項

e-Tax側のシステム仕様の影響により、操作環境によってはエラーが発生したり、提出がうまく進まないケースが確認されています。e-Tax操作中の不明点については、e-Taxサポート窓口へお問い合わせをお願いいたします。 ※ Nstock社では、e-Taxソフトに関するお問い合わせには対応しておりません

付与調書 (e-Tax) について

Nstockで従業員へ税制適格ストックオプションを付与すると、付与情報を基に付与調書(特定新株予約権の付与に関する調書)をe-Tax(電子申告)用のCSV形式で作成・提出することが出来ます。詳しくは以下のヘルプページをご参照ください。

☑ 参考ヘルプページ:【帳票】付与調書

付与調書の作成手順

1. 帳票の作成

Nstock事務局画面へログインをし、メニューから「帳票」を選び、

[付与調書(税制適格SO)の作成]のボタンを選択します。

✔ 補足

付与調書の対象となる権利者の住所がNstockに登録されていない場合は、
「⌽ 住所が未入力の従業員がいます」という表示がされます。
この案内が表示された場合は、対象の方の住所登録を行ってください。

2. 入力項目の確認

[提出元・付与会社情報]に誤りがないか確認をします。

修正が必要な場合は、Nstockのメニュー「設定」の会社情報より編集ください。

次に、対象となるプラン(対象期間内の税制適格SOが表示されます)にお間違いがないか確認をします。

3. 合計表情報の入力

  • 提出媒体

    • 電子(e-Tax)を選択します

  • 提出日(任意)

  • 管轄の税務署(例: 渋谷)

  • 整理番号(任意。空欄可。電子提出の場合は省略扱いされます)

  • 作成責任者(必須)

4. マイナンバーの追加

「サンプルファイルをダウンロード」を選択します。

ダウンロードしたCSVテンプレートに、権利者の管理番号とマイナンバー(12桁)を入力してください。ファイルが用意できたら、「ファイルを選択」からアップロードをします。

5. CSVの作成とダウンロード

4までの入力が完了したら、画面右下「作成してダウンロード」をクリックします。

ダウンロードをすると、ZIPファイルがダウンロードされるので中身のファイルをご確認ください。

以上で、Nstock上での付与調書の作成とダウンロードが完了です。


次に、e-Taxソフトへの取り込みについてのご説明です。

e-Taxソフトの準備

国税庁のe-Taxソフトを事前にインストールし、初期設定を済ませ、CSVの取込が可能な状態にします。

⚠️ 注意事項

e-Taxソフトには、「e-Taxソフト」と「e-Taxソフト(WEB版)」があります。 付与調書の提出には、e-Taxソフトを使用するため、間違いないようご注意ください。

Nstockより出力される付与調書のCSVの仕様

国税庁の法定調書 記録要領 CSV形式に準拠する形で、CSVが出力がされます。

参考:45「特定新株予約権の付与に関する調書」 (https://www.e-tax.nta.go.jp/e-taxsoftweb/hoteichosho/csv.htm#tabs_2

✔ 補足

ファイル文字コードは 「Windows-31J(MS932)」を使用しています。

マイナンバーは e-Tax 仕様に従い、先頭にゼロ(0)を付けて13桁にする必要があります。

日付は和暦での登録です。また、CSVのファイル名は以下例の通り出力がされます。

日付の例)

  •  令和7年1月31日 → 7,1,31と登録

ファイル名の例)  

  •  Nstock_令和7年分特定新株予約権の付与に関する調書_e-Tax提出用_YYMMDDhhmm.csv

⚠️ 注意事項

  • 通貨制限:米ドル(USD)建てのプランはe-Taxに対応しておりません

  • 対象期間:付与日・割当日が2025年1月1日~12月31日の税制適格SOが対象

CSVファイルの検証(推奨)

NstockからダウンロードしたCSVファイルが問題なくe-Taxソフトへ読み込めるか、事前にチェックをすることが出来ます。

e-Tax CSVファイルチェックコーナーにアクセスし 「◉ 法定調書」を選択します。 次に「◉ 1ファイルずつ読み込む」を選択します。

 e-Tax CSVファイルチェックコーナー:https://www.e-tax.nta.go.jp/csvcheck/csvcheck.htm

ダウンロードしたCSVファイルを選択して「読み込み」を行います。

調書の種類:「342: 特定新株予約権の付与に関する調書」を選択します。

エラーがないか確認し「チェックが完了しました。問題ありません。」と表示がされれば、CSVファイルに問題がないことを確認できました。

e-Taxソフトで付与調書を提出

まずは、e-Taxソフトを起動します。

「法定調書CSV組み込み」を選択し、CSVファイルチェックコーナーで検証済みのCSVファイルを読み込みます。

次に組み込み対象の調書 →「特定新株予約権の付与に関する調書」を選択します。

「参照」より、Nstockからダウンロードした調書を選択してOKをします。

「確認メッセージ表示:xxxx」が出れば、読み込みが成功したことになります。

OKを押して次に進むと、「特定新株予約権の付与に関する調書」が開かれますので、クリックして詳細の内容を確認してください。 問題がなければ、「作成完了」を押して終了となります。

和暦判定 (令和が平成と誤登録される) に関する注意点

e-Taxソフトの和暦判定仕様により、和暦が「平成」に誤判定されるケースを確認しております。 セレクトボックスから正しい和暦を選択して保存してください。

例)令和9年が「平成9年」と判定されてしまう

和暦2桁

e-Taxの判定

正誤

07

令和

○ 正しい

08

令和

○ 正しい

09

平成

× 誤判定

10 以降

平成

× 誤判定

その他の注意点

Q. CSV作成時にNstockで変換出来ない文字についてのエラーが発生してしまう。

A.

CSV作成時に表示されるこのエラーは、氏名や住所に Nstockが処理できない文字(機種依存文字・特殊記号など)が含まれている 場合に表示されます。対象となるのは、権利者従業員の氏名または住所です。


Q. 記載要領に関するエラーが発生してしまう。 CSVで読込時に「記載要領に沿っていない項目が存在するため組み込むことができません。」というエラーが発生し、CSV読込時に「行使」を設定しているとこの画面が表示される。

考えられる要因は2つあります。A-①A-② それぞれの回答をご確認ください。

A-①.

e-Taxソフト側で、別の調書種別を選択している場合に発生することがあります。 特に「新株予約権の ”行使” に関する調書(および合計表)」と混同しやすいため、次の方法をご確認ください。

  • 選択すべき調書:「特定新株予約権の ”付与” に関する調書(および同合計表)」

新株予約権の「行使」に関する調書を選択している場合、CSVの読み込み時に以下のメニューが表示されます。Nstockから出力したcsvが対応しているのは「付与」のためご注意ください。

A-②.

またはCSVのフォーマットが記載要領に沿っていない可能性があります。 チェックコーナーでは、作成した「法定調書」のCSVデータが、国税庁 の定めるフォーマット・記載要領に沿っているかどうかを検証出来ます。

以上が、Nstockでの付与調書(e-Tax対応)の作成方法と、e-Taxソフトでの提出における注意事項についてのご説明です。


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